オートデスクの雨水・洪水ソリューション

サステナブルな洪水対策でレジリエンスを強化

雨水・洪水の予測・管理機能を備えたオートデスク ソフトウェアを使用すれば、データを駆使して、降雨・洪水災害に対する最も効果的な防御手段を講じることができます。

路上に流出している水

リスクを認識するだけでなく、理解しましょう

上下水道インフラに障害が発生すると、人々の生命、生活、さらには生態系全体に深刻な影響が及びます。現在、世界人口の 4 分の 1 が、深刻な洪水リスクのある地域に居住しており、その割合は日々増加の一途をたどっています。雨水や洪水の影響を抑えることができる効果的なインフラは、多くの地域社会にとって欠かせない重要な要素です。

オートデスクの洪水モデリング・管理ソフトウェアでは、アセットをリアルタイムで監視し、集水システムや排水システムの正確なデジタル ツインを構築できます。このデジタル ツインが提供する精度の高いデータを基に、リスクに対処可能なインフラを計画し、拡張し、運用効果を最大限に高めることができます。

サージ タンクから排水溜めまで、幅広い機能を備えた雨水・洪水ソフトウェア

自然の中のサステナブルな排水

氾濫の影響を最小限に抑える

従来の排水設計における目標は、単純に、不要な地表水をインフラから遠くへ排水することでした。しかし現在の排水設計は、かつてなかった課題に直面しています。流出水、拡大する都市開発、頻度が多く激しい降雨などによる環境への影響を軽減する必要があるからです。

 

サステナブルな設計では、より厳格な規制を遵守しつつ、処理能力を拡大することが求められるため、かかるコストも複雑さも増大します。しかしオートデスク ソフトウェアを導入すれば、モデリングや解析のパワフルな機能によって、リスクを軽減し、設計を簡易化することができます。初期のコンセプト作成から最終設計まで、土地利用、性能、コストなどを最適化しながら設計プロセスを進め、カスタマイズ可能なコンプライアンス レポートを作成したり、CAD と GIS が統合された組み込みのプラットフォーム、チーム間のスムーズなワークフローを活用したりできます。

InfoWorks ICM の雨水モデリング

災害を的確に予測

実行可能な準備計画を作成し、壊滅的な気象現象に備えて処理量・処理能力を改善し、システムを拡張していくことは、非常に重要です。今後洪水リスクが高まる地域を認識し、予測のシナリオを資本計画の取り組みに組み込むことで、雨水モデリングと管理を効果的に行えます。

 

オートデスクの統合モデリング ソフトウェアでは、ネットワークに影響する水理・水文学的要素を正確に表現するモデルを作成したり、重要な詳細がわかりやすく強調表示されたレポートを作成したりできます。1D/2D のモデリング、高度なシミュレーション、クラウドベースのコラボレーション機能を通じてチーム間で連携しながら、気象状況に関するさまざまなシナリオを迅速かつ正確に視覚化し、検討することができます。

明確な理解で、課題を克服

洪水リスクが高い地域に住む人々は、20 億人近くに達しています。これらの地域の多くでは、人口密度の増加とともにリスクがさらに高まり、範囲も拡大しています。同時に、気象パターンの変化はますます極端になっており、海面が上昇し、地域社会のリスクが増大しています。インフラのプランナーは、このように多大なプレッシャーに直面しています。

 

このような状況で、静的な洪水マップに基づいて意思決定を行うことにはリスクが伴います。オートデスク ソフトウェアを活用すれば、地形の縦断データやアセット データの変更に応じて更新可能な詳細な水理モデルを作成し、予測データに基づいた意思決定を行えます。さらに、降雨レーダー データを使用して、降雨の影響やリスクをリアルタイムでモデリングすることもできます。オートデスクのソフトウェアが、データ駆動型の業務基盤を提供します。今後何十年にもわたって人々の暮らしにメリットをもたらすような、適応型の保護計画を策定するために役立ちます。

あらゆる気象条件に対応:オートデスク ソフトウェアの導入事例

8 日間で 50 インチに達した降水量をモデリング

想定外の事態に備えた都市の事例をご覧ください。

流域モデリング機能で 2,500 万ドルを節約

Fayetteville 社は、100 年に一度の洪水に備え、レジリエンスを一から築いています。

環境に優しい排水:円形劇場としても機能する排水施設

1D と 2D の水理モデルで構築された、注目のサステナブルな排水設計をご紹介します。 

洪水・雨水モデリング向けの主なオートデスク ソフトウェア

排水システムの設計および監査を迅速かつ確実に、また簡単に行えます。


複雑な水理ネットワークおよび水文ネットワークの要素を、迅速かつ正確に共同でモデリングできます。


ソフトウェアを学べる学習リソース

InfoWorks ICM 入門

コース

InfoWorks ICM 入門

雨水・下水道ネットワークをクラウドでモデリングするために必要な基本知識を学べます。システムを拡張し、処理能力を改善し、非常事態に備えるための、優れた計画を策定できます。

ビデオ シリーズ

ビデオ シリーズ

InfoWorks ICM:雨水のプロフェッショナル向けガイド

シニア雨水エンジニアであり、InfoWorks ICM プロダクト マネージャーであるソフィア・ブキャナンが、InfoWorks ICM を最大限に活用する方法を解説するビデオ チュートリアルです。

コース

コース

InfoDrainage 入門

サーフェス モデルの準備、フロー パスの開発、Civil 3D とのデータ交換、サステナブルでレジリエントな排水システムの設計など、必須の基本機能をすべて解説します。

雨水・洪水管理の最新情報

洪水管理ソフトウェアのインターフェイス

ウェビナー

都市の洪水に対するレジリエンスの管理

1D/2D の完全な統合モデルを用いた高解像度データで、都市規模の洪水リスクを評価します。

InfoWorks ICM ソフトウェアのインターフェイス

ブログ

統合された設計の強み

InfoWorks ICM は降雨の影響を軽減するために役立つパワフルなツールです。その理由をご覧ください。

路上のマンホールの蓋

記事

排水設計ソフトウェアの選択

プロジェクトのニーズに合わせて最適なソフトウェアを選ぶために、押さえておくべき基本知識を解説します。

雨水および路上冠水による通行止めの標識

ブログ

気候変動に備えたモデリング

暴風雨がかつてより激しく頻繁になっている中で、雨水モデリングは新たな局面へと移行しています。

舗道用プランターを用いたサステナブルな排水

ブログ

高精度な防災を実現

壊滅的な洪水の影響をサステナブルな方法で防ぐための鍵は、正確性とデータ収集にあります。

サステナブルで環境に優しい道路排水

ビデオ

排水設計の基礎

さまざまな土地利用やシナリオに対応するサステナブルな排水設計で重要となるコンセプトや要検討事項を解説します。

その他の水道業界向けソリューションを見る

地下の配水システム

配水


水を保存および輸送するための技術です。

地下の排水回収システム

排水回収


地域社会と環境を清潔に保ちます。

水道管の運用プロジェクト

運営とメンテナンス


水道アセットのパフォーマンスの解析と最適化を行います。

処理施設

処理施設


すべての人々のために、水質を守ります。

雨水管理に関するよくある質問(FAQ)

InfoDrainage と InfoWorks ICM の違いを教えてください。

Autodesk InfoDrainage® は、敷地全体の排水ネットワークを設計・監査・施工するための機能を備えた、包括的な設計・解析ソリューションです。設計担当者から、開発事業者、ランドスケープ アーキテクト、エンジニア、コンサルタント、承認機関まで、業界で広く利用されています。

 

Autodesk InfoWorks ICM は、統合型の高度な集水域モデリング ソフトウェアです。ネットワーク規模または都市規模の複雑な水理・水文ネットワークの要素を、クラウドのコラボレーション環境ですばやく正確にモデリングできます。

洪水集水域モデリングには、どちらのソフトウェアがより有用ですか?

InfoDrainage と InfoWorks ICM のどちらも役立ちますが、モデリングする洪水の規模に合わせてお選びいただけます。InfoDrainage の Deluge ツールは、AI でさらに強化されました。指定範囲の洪水マップをすばやく生成し、設計をすばやく変更できます。

 

一方、InfoWorks ICM では、集水域のスケールで地表流動と洪水のシナリオをモデルで再現できるため、雨水と下水の課題を包括的に理解し、複数のシナリオの結果を評価するために役立ちます。

水道事業者は洪水マッピングにどのようなソフトウェアを使用していますか?

洪水マッピングを行う水道事業者の多くは、資本の計画・改善に関する意思決定や、災害計画の策定を容易にするために、統合型の集水域モデリング ソフトウェアを活用しています。InfoWorks ICM は、世界の主要な水道事業体から、この分野における信頼を獲得しています。

高度な水理モデリング ソフトウェアを活用することが推奨される理由は何ですか?

雨水の管理、衛生的な下水道の管理、そして洪水の軽減は、インフラの目に見えない構成要素であり、現代社会が機能し続けるために不可欠な要素です。合流式下水道の氾濫や、激しい洪水、システム障害に伴うさまざまな異常事態が起きれば、汚染や環境破壊の最大の原因となり得るばかりでなく、財産や命の損失などにつながるおそれがあります。必要に応じて、これらのシステムを正確かつ精密にモデリングできるツールを利用すれば、レジリエントでサステナブルな水システムを構築でき、作業の手戻りも低減します。

 

高度な水理モデリング ソフトウェアを活用することで、現在だけでなく今後長年にもわたって機能し続けるインフラの建設が可能になります。正確な水理モデルを作成することで、災害や流出事故を軽減し、コストを削減できます。設備投資やトレーニングへの投資が、結果的に利益へとつながります。

水理モデルによる予測は信頼できますか?

雨水・排水シミュレーションの結果は、最先端の水理学に基づいています。現実に即した精度を維持するために、オートデスクの専門家チームによって継続的に検証されています。InfoDrainage の水理モデリングの結果と実際に計測された流出量との比較、その他の主要な水理モデリング ツールや手法については、こちらのブログ(英語)をご覧ください。

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排水・洪水を軽減する効果的なインフラを計画・設計・維持・運用するために、オートデスク ソフトウェアがどのように役立つかを詳しくご説明します。ぜひお問い合わせください。