電気図面ソフトウェア

AutoCAD Electrical ツールセットは、電気設計や電気図面作成に特化した業種別ツールセットです。設計や電気図面作成のプロフェッショナル向けソフトウェア AutoCAD にオプションで付属します。

オートデスクのサンフランシスコ テクノロジー センターの電機関連の作業所で作業する男性。

電気図面とは

電気図面(電気平面図とも呼ばれます)は、電気設備の設計に関する情報を伝える技術ドキュメントです。設備を設置する現場で作業員が使用します。電気図面では、あらゆるコンポーネントと接続が固有のシンボルで表され、詳細が重要になります。

AutoCAD はフル機能の電気図面作成ソフトウェアとして使用でき、その電気関連機能の多くは AutoCAD のサブスクリプションに含まれる Electrical ツールセットから利用できます。この強力なツールセットにより、電気制御システムを簡単かつ効率的に作成、変更、ドキュメント化できます。豊富なシンボル ライブラリ、自動化された製図機能、リアルタイムのエラー チェックにより、ワークフローを効率化し、生産性を向上させることができます。

回路図および配線図を表示した AutoCAD の電気インターフェイス。

電気図面作成プロセス

電気図面は、コンポーネントとそれらの接続を含む電気設備のレイアウトを視覚的に示すためのものです。目的に応じてさまざまな種類の電気図面がありますが、一般的には、高品質の紙と鉛筆、または AutoCAD Electrical などの電気図面ソフトウェアを使用して、電気設備のレイアウトをスケッチすることから始めます。すべてのコンポーネントを専用のシンボルで表して含めます。次に、コンポーネント同士を接続する線を追加して配線を表現します。図面を確認する人により詳しい情報や説明を提供するために、ラベルやその他の注釈を追加できます。

電気図面専用ソフトウェア

拡張可能な機能と自動化が備わった、コスト効率の高い 2D および 3D CAD ソフトウェア。


2D・3D CAD ツールと、強化されたインサイト、AI による自動化、コラボレーション機能などを利用できます。サブスクリプションには、デスクトップ、Web、モバイルで利用できる AutoCAD、7 つの分野の業種別ツールセットが含まれています。


電気図面ソフトウェアを使用する利点

電気図面は長らく手書きで作成されてきましたが、電気図面ソフトウェアを利用することで、以下のような多くのメリットが得られます。

高効率

あらかじめ用意された電気コンポーネントのシンボルや配線を、手作業で描くのではなくデジタルで配置、接続できるため、作業を大幅に高速化できます。多くの要素が自動化されているため、重要な作業により多くの時間を割くことができます。

 

高精度

AutoCAD などの電気図面ソフトウェアを使用することで、電気レイアウト図の作成時の人的ミスのリスクを大幅に低減し、修正などのコスト増を防ぐことができます。

 

コラボレーションが簡単に

AutoCAD の Electrical ツールセットを使用して電気平面図を作成すると、チーム メンバーと瞬時に、かつ簡単に共有できます。

 

電気図面の見方

電気設計図では、コンポーネントを表すのに以下のようなシンボルが使用されます。

電気回路図設計における照明シンボル。

照明

AutoCAD のツールを使用すると、クリーグ灯から壁掛け照明まで、各種光源を図示できます。

回路図における SPDT および SP3T スイッチ シンボル。

スイッチ

AutoCAD では、単極および複極の電気回路を図示できます。

ヒューズおよび PTC の電気シンボル。

ヒューズ

ヒューズは、他のコンポーネントの損傷を防ぐために電流を制限します。AutoCAD なら、ヒューズを簡単に設計して図示することができます。

地面接続と IC 接続を示す電子回路図

地面

電気回路は、安全性を維持するために、地面接続する必要があります。AutoCAD の電気レイアウト作図ツールで電気接地の正しい図示方法を習得できます。

回路図における接続された配線および未接続の配線の表示。

配線

配線はコンポーネントを繋ぎます。AutoCAD なら、必要なものを明確に把握しながら配線を設計できます。

電子分野における米国および国際規格の抵抗器シンボル。

抵抗器

AutoCAD には、抵抗器を図示するための設計図設計ツールが備わっています。抵抗器は、電流の制限、信号レベルの調整、分圧などの働きをします。

極性ありおよび極性なしのコンデンサ シンボル。

コンデンサ

コンデンサは電荷(静電エネルギー)を蓄えます。有極性のものと無極性のものがあります。AutoCAD Electrical ツールセットを使用すると、コンデンサを適切に図示できます。

回路図における DC および AC 電源のシンボル。

電源

直流電源や交流電源、さらに電池など、さまざまな方法で電力は供給されます。AutoCAD を使用すると、電気平面図の作図と設計のプロセスが容易になります。

電気図面の主な種類

電気図面には主に次の 4 つの種類があります。

詳細な技術図面を示す電気回路図

電気回路図

電気回路図は電気図面の最も基本的な形式であり、線と共通シンボルを用いて回路の機能と接続関係を表現することを目的としています。

 

電気制御回路のレンダリング

回路図

これは、単なる論理構造だけでなく、電気設備の実際の構成をより正確に表現するために使用されます。配線やコンポーネントの配置に関する詳細や、使用される配線の色などが含まれることが一般的です。  

 

詳細な接続とコンポーネントを示す回路図

実体図

この種類の電気平面図はさらに詳細で、コンポーネントを図として表し、配線の接続方法に関する情報も含まれます。

 

ブロック図の視覚的表示

ブロック図

ブロック図はブロックと線を用いてコンポーネント間の関係を示します。

 

オートデスクのサンフランシスコ テクノロジー センターの電機関連の作業所で作業する男性。

電気図面ソフトウェアの対象ユーザー

多くの職種や業界で、日常業務やプロジェクト作業において AutoCAD などの電気図面ソフトウェアが使用されています。電気技師は設置や保守の計画および実施の両方の段階で電気平面図を使用します。電気技師は複雑なシステムを設計し、電気図面ソフトウェアを活用して規制への適合を確実にします。  製品設計者は、製品の動作方法を検討したり、電気的機能を最も効率的に実現する方法を見つけたりするために使用することが多く、電子技術者はトラブルシューティングにおいて電気図面ソフトウェアを広く活用します。 

AutoCAD のツールとリソースの使用を開始する

設計環境のインターフェイスとツールを紹介するチュートリアル画像

設計環境チュートリアル

AutoCAD インターフェイスの基本、および作業に不可欠なツールの開き方を説明します。


技術概略図または電気回路図が表示されたコンピュータ画面

電気図面関連リソース

基本的な電気回路図設計から高度なファイル管理まで、これらのリソースを活用することにより、電気レイアウト図の作成に対応できるようになります。


タブレットを見ながら共同作業を行う女性たち。

AutoCAD チュートリアル

回路および配線の設計やレポート生成の操作手順のほか、電気図面に関連するさまざまなトピックを取り上げています。 


電気図面ソフトウェアのお客様事例

回路基板を組み立てる手

AutoCAD LT から AutoCAD に移行

Martz Technologies 社は AutoCAD LT から AutoCAD Plus に切り替えて、Electrical ツールセットなどの業種別ツールセットに含まれる、電気平面図用の追加機能を活用することで、業務効率を高めることができました。

アイスクリーム サンドイッチ充填機のコントロール パネル全体。

AutoCAD でアイスクリーム サンド マシンを開発

Martin CSI 社はアイスクリーム サンド充填機などの工業製造プロジェクトに AutoCAD Electrical ツールセットを使用しています。 

缶製造ラインのエンジニアリング設計

コンベア システムの合理化

CLE 社は製造プロセスを効率化し、消費者向け製品を店頭へと送り出しています。 

電気図面関連リソース

AutoCAD の電気図面ソフトウェアの可能性を広げるラーニング セッション、ヒント、ワークフローなどをご紹介します。 

電気図面ソフトウェアのインターフェイスの操作方法を学びます。

AutoCAD Electrical ツールセットについて、AI 機能や電気技師・電気設計者向けの機能を含めて詳しく学びます。

この Autodesk University のオンデマンド ビデオでは、インテリジェントなオブジェクト認識、予測分析、AutoCAD ツールセット間でのシームレスなコラボレーションを実現する AI 機能について紹介します。

このオンデマンド クラスでは、リンクされた図面やコンポーネントが自動的に更新される仕組みを紹介し、効率と設計品質を向上させる方法を確認します。シンボル ライブラリへのアクセス方法、カスタム図面タイプの作成、コンポーネントのリンク、図面タイプに基づくレポートの生成方法について学びます。

AutoCAD ソフトウェア ライセンスとサブスクリプションに関するよくある質問の回答を参照し、オートデスク電気図面ソフトウェアで何ができるかを確認できます。

AutoCAD Electrical により、ドキュメント作成プロセスを大幅に改善し、最大 25% の時間削減を実現し、BOM や配線レポートなどの重要なデータの監査や抽出を行う方法をご確認ください。

 

電気図面ソフトウェアに関するよくある質問(FAQ)

電気図面はどの縮尺で作成されますか?

状況によって異なりますが、電気平面図は関連する平面図と同じ縮尺で作成されることが多く、一般的には 1:50 が使用されます。

AutoCAD を使用していない人と電気平面図を共有できますか?

同じ電気図面ソフトウェアを持っていないユーザーでも図面を表示できるように、さまざまな無償のファイル ビューアを提供しています。ファイル共有やチーム メンバーとのコラボレーションに関する詳細は、オンライン チュートリアル(英語) をご確認ください。

AutoCAD の電気図面ソフトウェアを無料で試すことはできますか?

はい。AutoCAD電気図面ソフトウェアの無償体験版を提供しているため、リスクなく試すことができます。

電気回路図と回路図の違いは何ですか?

電気回路図は電気回路の論理構造やコンポーネントの接続方法、回路の動作を示しますが、配線の正確な物理的レイアウトの詳細は含まれていません。回路図は配線の色を含め、コンポーネントがどのようにどこで接続されているかを具体的に示します。前者は設計やトラブルシューティングに使用される概略的な設計図であり、後者は配線、設置、保守に使用される実用的なドキュメントです。

電気図面はどのように見ますか?

電気図面は通常、左から右、または上から下に見ていきます。内容を理解するには、各コンポーネント シンボルの意味を把握する必要があります。また、電気平面図の線を確認して電流の流れる方向を特定する必要があります。

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