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Autodesk Fusion が、エンタープライズ PLM のようなコストや複雑さなしに、バージョン管理や変更の可視化、整合性をどう実現するのかをご紹介します。
製造業の中小規模企業では、PLM の導入が検討されていないことも多いようです。
PLM は、高価で負担が大きく、専任の IT チームと正式なプロセスを有する大企業向けに構築されたものだと考えられがちです。その結果、例えば 20 人ほどの規模で、製品を市場に送り出すことを最優先に注力している企業の場合、PLM によって形式的な手続きが増えると感じて、導入を検討しないのではないでしょうか。
しかし私たちオートデスクは、中小企業のほとんどが PLM を拒否する本当の理由は、PLM そのものが不要なのではなく、いわゆる「エンタープライズ PLM」を必要としていないからだと考えています。
本当に必要とされているのは、もっとシンプルで実用的な管理ツールであるはずです。設計から製造、その先へと業務が進んで行く中で、常に設計データの同期が保たれるようにする管理ツールが必要なのではないでしょうか。

中小企業が PLM の導入を検討しない理由
小規模な組織では、業務の進行が早く、それぞれの役割に重複する部分があることがほとんどです。部品の設計を担当する人が、製造上の意思決定やサプライヤーとの調整、顧客への納品に関与することも多々あります。そのため、かえって業務を遅らせるようなシステムや、絶え間なくメンテナンスを必要とするようなシステムには全く関心を持ちません。
PLM 導入を検討しないのは、主に以下のようなイメージによるものです:
- 導入に時間がかかる
- プロセスに柔軟性がない
- 設定が複雑
- 期待できる価値以上に間接費がかさむ
予測不可能な生産計画への対応や余裕のない利益率、絶え間ない変化に振り回されている企業にとって、この新たな取り組みは現状の業務のやり方に合わず、導入は現実的でないと感じられてしまうのです。
しかし、PLM が無いことで別の問題が生じる可能性があります。組織が拡大していくと、製品データをその場限りの方法でやり過ごしていると、管理することが難しくなります。ファイルが増え続け、バージョンのズレが生じると、情報を必要とする全員に変更内容が伝わらず、些細なミスが大きな失敗を招いてしまいます。
小規模な組織に必要なものと、そうでないもの
小規模な組織は、多層的な手続きや正式な承認プロセスを必要としていません。あらゆる決定の文書化を優先した結果、作業のペースが落ちてしまうような事態は望んでいないのです。
必要としているのは、以下のような「明確さ」です:
- どの設計バージョンが最新かを知ること
- 何が、いつ変更されたかを確認すること
- 製造、設計、利害関係者の間の連携を維持すること
- 古くなったデータや整合性の取れていないデータに起因する手戻りを回避すること
そして以下は不要であることも、同様に重要です:
- 製品データを管理するためだけの孤立したシステム
- スプレッドシートやメールによる手作業での追跡
- 日々の業務から切り離されていると感じるプロセス
小規模な組織にとって、PLM の価値は「管理」でなく「確信」にあります。それは、設計と製造を推進するデータが正確かつ最新で、共有されていると確信できることです。
PLM という分野でなく、その機能が必要
ここで、PLM そのものを根本から見直してみましょう。PLM は、独立したシステムとして扱うのではなく、既に組織が実践している作業方法を支える、以下のような機能だと考えると分かりやすいでしょう:
- バージョンの管理
- 変更の可視化
- チーム間の連携
こうした成果を得るのに、エンタープライズレベルの複雑さは不要です。必要なのはワークフローの連携とデータの共有であり、それに最適なのが Autodesk Fusion です。
Fusion で、大きな負担をかけることなく大規模な PLM のような成果を上げる方法とは?
Fusion は PLM の中核となる機能を、設計・製造のワークフローに自然に組み込まれた形で提供します。
CAD、CAM、CAE やデータ管理が単一プラットフォーム上で連携しているため、そこに後から PLM を無理に組み込む必要はありません。製品データは、作業が進行しても常に連携された状態が維持されます。
Fusion を活用することで、以下のことが可能です:
- 設計・製造データを「単一の正しい情報源」に基づいて作業
- ファイルを手作業で管理することなく、改訂履歴を確認・管理
- 設計変更を後工程のワークフローに反映
- スプレッドシートやメールのやり取りに依存せず、全員の認識を統一
Fusion は製品データの管理に別システムの導入を必要とせず、その機能を日常業務に直接組み込みます。その結果、面倒な手続き無しに、必要な管理が実現します。
ビジネスのスピードを鈍らせずに成長を支援
小規模な組織であるためにプロセスが管理されていない場合、その後人員が追加されたり、製品の複雑さが増したりした時に限界が生じ始めます。かつては記憶やメッセージのやり取りで十分に対応できていたことも、多くの人が関わることでリスクを伴うことになります。
Fusion は、小規模な組織が PLM 導入のメリットを得るために、その組織の成長に合わせて無理無く拡張できるよう、以下のようなメリットで支援を行います:
- 関与する人が増加しても優れた可視性を維持
- 変更頻度が増してもミスは減少
- ツール間のデータ整合に費やす時間を短縮
この支援が、スピードを犠牲にするものではないという点も重要です。準備が整わない状態で、複雑なエンタープライズ型のワークフローを強要されることなく、設計、製造、納品といった本来の業務への集中を維持できます。
ビジネスの成長に合わせて拡張する製品データ
小規模な組織が必要とするのは、エンタープライズ PLM でなく、業務の変化に適合し、連携された、正確で管理しやすい製品データです。
Fusion は、バージョン管理、変更の可視化、統合された設計・製造プラットフォーム内での連携など、PLM の核となる成果を提供します。それによって小規模な組織が現在取り組んでいる業務を支援すると同時に、将来の展開に向けた準備を着実に整えます。
余計な負担や敷居の高さは存在しないので、身構える必要はありません。ビジネスのペースに合わせて進化し続ける製品データだけを手にできます。