This post is also available in:
オートデスクは昨年秋に開催した AU 2025 で、AI がデザインと創造をどう変革するかという、弊社の将来に対するビジョンをご紹介しました。私たちは今、エージェント型 AI の時代へ突入しつつあります。それはインテリジェントなシステムが意思決定を行い、自律的に行動を行い、人々と協力してイノベーションを加速する時代です。

15 年に及ぶ AI 研究と製品開発の蓄積を持つオートデスクは、お客様がこの変革の波を乗り切るための支援を行う準備を整えています。その一例となる Autodesk AI は、既にオートデスクのプラットフォームへネイティブに組み込まれています。Autodesk Assistant に統合された MCP サーバーにより、お客様はエージェント型 AI の機能強化を活用して、設計と製造ワークフローをより迅速に遂行できます。またデータや知的財産 (IP) のセキュリティ確保により、ガバナンス要件の遵守による企業への信頼を維持可能です。
目次
- Autodesk Assistant とは?
- Fusion における Autodesk Assistant
- Vault における Autodesk Assistant
- 今後の展望:設計・製造における AI パートナーとなる Autodesk Assistant
Autodesk Assistant とは?
Autodesk Assistant は、オートデスクにおける AI の進化の、次なる大きな一歩を体現しています。日常的に使用するツール内で自然に機能するよう設計され、対話型かつ生成型の AI 体験を提供。その目的は、作業の障壁を取り除き、一般的なタスクを簡素化し、より迅速かつ情報に基づいた意思決定を支援することにあります。これは設計プロセスを強化、加速する AI 機能への、直感的な入り口だと考えてください。
この記事では現在開発中の機能やコンセプトの一部を紹介していますが、それらは製品の仕様ではなく、リリース時期は変更される可能性があるため、購買判断の指針としては使用しないでください。ここでご紹介する例は AU2025 でプレビューを行った、私たちが目指す方向性を示すエキサイティングな機能のスナップショットであることをご承知おきください。
では、Autodesk Assistant が製品デザイナーやエンジニアの日常的なワークフローをより効率的にするべく、どのように設計されているかの例を幾つかをご紹介しましょう。
Fusion における Autodesk Assistant
新規ユーザーのための、はじめの一歩
Autodesk Assistant で、コラボレーション用のプロジェクトを設定できます! 会話形式の言語を使って、プロジェクトの作成やフォルダの整理、ユーザーやグループへの招待をすべてワンステップで実行できるため、Fusion での作業がより迅速かつ簡単になります。Assistant は変更を適用する前に確認を行い、従来のユーザーおよびグループ管理ツールの、代替手段のオプションになります。Fusion の権限設定に精通している場合も、初めて利用する場合にも、そのすべてのステップがガイドされます。
ニューラル CAD
Autodesk Assistant は、「現代的なエアフライヤーを作成する」というようなテキスト プロンプトを受け取ると、Fusion のキャンバス内にネイティブで編集可能な 3D 形状を生成。従来の静的なメッシュ生成から、真に修正可能な設計データへと進化しています。白紙の状態から始める必要があるという障壁を取り除くことで、初期段階のコンセプトをより迅速に検討し、創造性を刺激。さらに改良できる実用的な形状を使って、反復作業を即座に開始できます。
テキストからコマンドへ
Autodesk Fusion のテキスト コマンド機能は、日常的な CAD モデリングで自然言語による操作が直接使えるようにします。ツールを探したり、同じ操作を繰り返したりする代わりに、ユーザーが「このソリッドを構築平面で分割する」、「この面を 1 cm 押し出す」、「すべてのエッジに 0.5 mm の面取りを追加する」といった操作内容を記述するだけで、Assistant がそれに対応する Fusion のコマンドを実行します。また、アセンブリ内の最小のソリッドを非表示にしたり、特定の表面積を超える面をハイライト表示したり、一致するエッジに同じフィレットを適用したりなど、より煩雑な作業も代行します。
ユーザーは、複数のステップからなる一連の操作を再利用可能なプロンプトとして保存し、それを今後の設計に適用可能になります。例えば「すべてのエッジにフィレットを適用し、最大の面を 3 mm 押し出し、その後 XY 平面に沿ってソリッドを半分に分割する」といった内容です。繰り返しの操作や日常的な形状編集を自然言語で実行可能となることで、Assistant はユーザーが作業の流れを維持し、ツールの操作よりも設計意図に集中できるよう支援を行います。
Microsoft AI メディア生成
オートデスクと Microsoft の提携により、Autodesk Assistant はチームがアイデアを伝達・提示するための全く新しい方法を提供。3D モデルのレンダリング、プロジェクト データの収集、Microsoft PowerPoint プレゼンテーションの作成が、シンプルな自然言語プロンプトで可能になります。こうした機能の実装によりスライドの書式設定やビジュアルのまとめに費やす時間が削減され、Assistant がそれらの制作作業を処理している間、プロジェクト メンバーは、例えば DR のための情報整理などに集中できるようになります。
製造アドバイザー
製造分野では、Autodesk Assistant が Fusion 内の対話型ガイドとして機能し、CAM プログラマーや機械加工担当者が、既存のツールをより有効に活用できるよう支援を行います。リリースの当初は、製造ワークフローに関する Fusion 固有の質問への回答や、リクエストに応じた一般的なタスクの実行(「フライス加工の設定を作成して」など)に重点を置き、ユーザーがモデルからNCプログラミングへ、より少ないクリック数で、メニューを探索する手間を省いて移行できるようにします。
今後、Autodesk Assistant は製造分野における Fusion の役割をさらに深め、機能の発見、ベスト プラクティスのテンプレートへの適用、進化する設計意図に合わせたプログラミング手順の維持を、より容易にすることを目指しています。そのビジョンは、AI が日常業務における摩擦を軽減し、エキスパートが品質、精度、生産性を向上させる意思決定に集中できるような、さらに連携された効率的なワークフローです。
Vault における Autodesk Assistant
変更を加え、図面を更新する
Autodesk Assistant は会話型インテリジェンスを Vault 内で活用し、チーム メンバーがデータにアクセスして管理を行う方法を変革します。「バルブの最新のリリース済みアセンブリを表示して」、「リビジョン C に合わせて図面を更新して」といった要求を投げると、Assistant は指示を検索や自動化されたアクションへ正確に変換します。こうした機能の導入で、高度なワークフローがずっと利用しやすくなり、Vault の初心者でも上級ユーザーのように操作が可能。企業は Vault への投資から、より多くの価値を引き出せるようになります。
今後の展望:設計・製造における AI パートナーとなる Autodesk Assistant
Revit、AutoCAD、Maya、Fusion、Vault などの製品が相互接続されたエコシステムを目指す Autodesk AI の広範なビジョンにおいて、Autodesk Assistant は重要な要素です。こうした製品の AI を活用した機能は、人と機械が連携して作業できるよう設計され、創造性の向上と意思決定の加速を実現し、設計から製造まで、あらゆる段階におけるワークフローの効率の向上を支援します。
これは卓越性を置き換えるのでなく、それを拡張するものです。Autodesk Assistant は、AI が真の創造的かつ技術的なパートナーとして機能し、顧客がアイデアをこれまで以上に迅速かつスマートに、自信を持って成果へと変えることを支援する未来を体現します。
本記事には、当社の製品および戦略に関する将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの記述は、現時点で入手可能な情報に基づく当社の見解を反映したものであり、実際の結果が大幅に異なる可能性のあるリスクや不確実性の影響を受けます。計画中または将来の製品開発に関する言及は、将来の提供を保証するものではなく、これらの記述に基づいて購入を判断することはお勧めしません。これらは当社の現在の計画を示すものであり、変更される可能性があります。