Framestoreがビジュアル エフェクトの活用で生み出した「ブレードランナー2049」のディストピア的世界

FramestoreがモダンなVFXツールを活用して「ブレードランナー2049」の美しくもディストピア的な世界をクリエイトした方法を紹介。

Autodesk Video

2018年1月28日

 

「ブレードランナー」のようなカルト クラシック作品の続編を作るのは、容易なことではない。それに果敢に挑んだのが、ビジュアル エフェクトの世界で広く名を知られる Framestore だった。「ブレードランナー2049」でビジュアル エフェクト スーパーバイザーを務めたリチャード・フーバー氏に、ドゥニ (デニス)・ヴィルヌーブ監督が持っていた、オリジナル作品を尊重しつつもディストピア的な未来というビジョンを、彼のチームがモダンなエフェクト ツールをどう活用して実現したかのかを語ってもらった。

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Richard Hoover, Visual Effects Supervisor, Framestore: オリジナル作品にも少し関わっていますが、今回の作品にも参加できたのは本当に素晴らしい体験でした。経歴として書くにも最高ですしね。

デニスのアプローチは、俳優達が我々の作り上げている世界に没頭できるよう、想像力を働かせる必要すらないものにすることでした。その世界が、まさにそこにあるようにしたかったのです。

デニスは、リドリーのオリジナルをとてもリスペクトしていて、あの映画が持つ雰囲気や観客が期待するものを維持しようとしていました。

とても作り込まれた映画ですが、デニスの趣向と繊細さが際立っていると思います。初めからミニチュアとCG、ライブアクションを使って、全てが溶け合うようにしたことで、CGだけでは得られないようなリアリティベースのテクスチャが存在しています。そうした要素がこの映画独特の風合いやテクスチャとなり、典型的なVFX映画とは異なるものになったと思います。

苦労した映画は、大抵は素晴らしい作品になります。この映画は、本当に苦労しました。

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