Fusion のインテント設計でモデリングのワークフローをさらに柔軟なものに

Shannon McGarry 2月 3, 2026

Fusion のインテント設計は、各設計者にとって適切なモデリング手法で開始できるよう選択肢を増やし、プロジェクトをスムーズに進められるよう支援するもので、ワークフローがより円滑なものになります。

設計プロジェクトの進捗が停滞してしまうことがあります。その理由は複雑であるからでなく、実際のプロジェクトに合わないワークフローが強制されるからです。ツール側の都合で設計者に決まり切ったモデリング構造を強制すると、非効率や手戻りの繰り返し、設計意図の不一致が生じてしまいます。2026 年 1 月のメジャー アップデートで公開された Fusion のインテント設計はこうした障壁を取り除き、アイデアからモデルを完成させるまでの、よりスムーズで直感的な道筋を提供。そのすべての段階で、より良い成果が保証されます。

従来型のワークフローにおける課題

Fusion のモデリングにおいて、これまでもコンポーネントは内部参照・外部参照の両方がサポートされていましたが、デフォルトの動作はユーザーを内部参照のワークフローへ誘導するものでした。そのため、外部参照のアプローチを好むユーザーには、プロジェクトの目標に合わせるために、余分な手順や操作、理解の難しさなど、不必要な手間が生じていました。

インテント設計は、この課題を「何を設計したいのですか?」という最もシンプルかつ重要な質問から始めることで解決します。選択肢からひとつを選ぶことが、より効率的で予測可能、かつユーザーに寄り添ったモデリング体験の基盤となります。

Fusion の 3 つのインテント設計モードの違い

インテント設計では、異なるニーズに合わせた 3 つの設計開始オプションが提供されます:

適切な出発点を自由に選択でき、プロジェクトの進展に合わせて切り替えられる柔軟性さに、その真価があります。

パーツでの作業

パーツ デザインで設計を始めると、パーツ形状作成のためのコマンド アイコンのみが表示されます(アセンブリ用のコマンド アイコンが表示されません)。標準またはシート メタルのコンポーネントから開始でき、リボンに表示される全てのツールは単一のパーツ形状作成のためのものです。これにより、例えば [押し出し] コマンドのオプションである [操作] 内に “新規コンポーネント” オプションを表示しないことで混乱を軽減し、意図しないマルチボディを作成してしまったりなどのミスを防ぐことができます。その結果、モデリングを高速化でき、後工程での動作もシンプルになります。

パーツからアセンブリへの移行

パーツは単一で存在することは稀で、多くはアセンブリ内のひとつのコンポーネントです。したがって、パーツから作成を開始した後、そのパーツをアセンブリに組み立てる際の操作を簡単に行えるワークフローになっています:

これは、Inventor をはじめとした従来の機械設計向け 3D CAD と同様のボトムアップ設計アプローチであり、パーツを複数のアセンブリ間で共用する必要がある場合などに最適です。

外部参照コンポーネントを用いたトップダウン設計

外部参照を伴うワークフローによるトップダウン設計も同様にサポートされています。アセンブリ内にパーツまたはサブアセンブリとして新規コンポーネントを作成し、そのジオメトリを [インプレイス編集] 機能で参照できます。

Fusionでは、例えばブラケットに基づいたスペーサーのサイズ調整やモーターに対する形状の位置合わせなどの際、その関係を容易に、構造や明瞭さを損なうことなく維持できます。システムはユーザーの意図に基づいてアセンブリとパーツのツールを自動的に切り替えるため、ワークフローが流動的かつ直感的なものに保たれます。

Fusion におけるインテント設計:ハイブリッドなアプローチ

ハイブリッド モードは Fusion の従来の動作で、作り始めるモデルがパーツかアセンブリかといった構造を事前に決定しないので、迅速に作業を開始できます。以下のような用途には最適です:

単一設計内で内部コンポーネントと外部コンポーネントを統合しても、制御性や一貫性は損なわれません。

モード間のシームレスな移行

Fusion のインテント設計機能は、皆様の設計において設計意図が最初から最後まで固定されることは稀であることもオートデスクが理解した上で用意しており、以下のようにワークフローを変更することも可能です:

初期の選択に縛られる必要はありません。プロジェクトの進展に沿って適応できます。

自分のペースで設計を進める

インテント設計は Autodesk Fusion における大きな進化であり、設計モデルの構築方法を設計者が自由にコントロールできるようになります。適切なモデリング手法で開始し、ニーズの変化に柔軟に対応して、設計のあらゆるフェーズが明確に維持されるので、以下のようなメリットがあります:

人がツールに順応するよう強いるのでなく。Fusion が人に適応。それによって、さらに効率的で直感的な、成果重視の設計が実現します。

Fusion におけるインテント設計

インテント設計は、進捗の足かせになるような作業性の障壁を取り除き、モデリング方法を刷新するものです。設計環境を最初から意図に整合させ、プロジェクトの成長に合わせて自然に進化させることができるので、Fusion はコンセプトから生産までのプロセスを、より明確に構造化でき、確信に満ちたものにします。優れたアイデアは、終始一貫して単一のワークフローに従うと途中で無理が発生する場合があるという現実を踏まえて Fusion は、より柔軟で直感的な設計手法を実現しました。これにより、あらゆる設計の考え方に対応できます。

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