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Autodesk Fusion で、クラウド上の AI エージェントを活用。Fusion Compute MCP によって、Claude、Antigravity、VS Code などの MCP 対応ツールを利用した CAD、CAM、電子設計、アセンブリ、エクスポート、製造のワークフローが実行可能になります。
このたび、Fusion Compute MCP のパブリック ベータ版をリリースできることを大変うれしく思います。このクラウド サービスにより、Autodesk Fusion の設計、電子回路、製造機能を AI エージェントを通じて利用可能になります。
MCP 対応の AI アシスタントを Fusion Compute MCP に接続し、Autodesk アカウントへサインインするだけで、エージェントが作業を開始できます。Fusion のデスクトップ クライアントを使わないため、その間も他の作業を進めたり、エージェントの作業結果を確認したりすることができます。

What is the Fusion Compute とは?
Model Context Protocol(MCP)は、AI アプリケーションを外部ツールやデータに接続するための共通規格です。これはエージェントが、単にシステムの機能を説明するだけでなく、その機能を検出して、実際に実行する仕組みです。
Fusion Compute MCP は、この規格を通じて Fusion を公開する、クラウドホスト型の MCP サーバです。Fusionの TypeScript APIを介して、単一の実行ツールの背後に存在する 7,000 以上のエンドポイントが公開されています。これにより、デスクトップ版の Fusion で実行可能なほぼすべての操作を、エージェントがクラウド上で、しかも設計や製造ドキュメント上で直接実行できるようになります。
エージェント型のセッションは数秒で開始でき、最大 1 時間まで再起動なしに利用できます。セッション中、エージェントは以下の操作を行うことができます。
- パラメトリック モデリング:スケッチやフィーチャ(押し出し、回転、フィレット、面取り、パターン)の作成、読み取り、更新、削除の各操作。
- 製造:設定、CAM テンプレート、ツールパス、および出力された ポスト処理された NC コード、それぞれに対するさまざまな操作。
- アセンブリ:コンポーネント、オカレンス、変換、ジョイントに対する各操作。
- ドキュメントのエクスポート: Fusion ハブ(Fusion のクラウド領域)やプロジェクトで、開く、保存、閲覧;ブラウザで閲覧可能なリンク付きで STL または STEP をエクスポート。
実際の動作
画像をパラメトリック モデルへ
「このレンダリングのような木製キャビネットの、コンフィギュレーション可能なパラメトリック 3D モデルを作成してください」というプロンプトを入力するだけで、エージェントがキャビネット本体、棚、扉、引き出しを構築し、その後、ソリッドの扉をガラスパネルに置き換え、外観を適用します。その結果、メッシュや単発のエクスポートではなく、実際のフィーチャ履歴とコンフィギュレーション可能な設計パラメータを備えた Fusion ネイティブの設計データが作成され、それが Fusion ハブに保存されるため、すぐに構成やカスタマイズが可能です。
1 回のセッションで部品設計、金型設計、ツールパス作成を完了
エージェントに「シングルボード コンピュータ用の、2 部品構成の射出成形筐体の設計」を行うよう、指示を与えてみます。エージェントは、フィン付きヒートシンクの蓋、GPIO スロット、ねじ用ざぐり、パーティングライン上のポート開口部などの設計を進めます。その後、Fusion ハブに保存し、コアとキャビティを備えたファミリー金型を構築して、両プレートに対するフェイス加工、負荷制御粗取り、並列仕上げ加工の CAM プログラミングを行います。こうしたツールパスは、約 6.5 秒で生成されます。
これは、通常であれば数人が数日間かけて行う設計から製造までの一連のプロセスを、チャット ウィンドウから一連の工程を完結できることを示しています。
複数の AI エージェントによる並行処理
このモデルは、約 1,100 個の色付きパーツで構成された自律型ロボット芝刈り機です。5 つのカラーレイアウト案を作るように依頼すると、エージェントは既存の色構成を検証し、それぞれが独自の Fusion クラウド インスタンスを持つ 4 つの並列サブエージェントに作業を分散します。各エージェントが 234 個のパーツの色を変更し、5 つ目はエージェント自身が担当します。1 つのコンパイル エージェントが、5 つのレンダリング結果を、推奨事項付きの並列比較レポートに変換します。
3 種類の Fusion MCP サーバ
これは Fusionの 3 番目の MCP サーバであり、各サーバはそれぞれ異なる役割を担います。
- Autodesk Fusion MCPは、使用しているマシン上で動作する Fusion デスクトップクライアントを駆動します。リアルタイムかつローカルで動作し、設計や製造のアクションを実行することに特化しています。
- Autodesk Fusion Data MCP は、設計に関連するデータ(ハブ、プロジェクト、フォルダ、権限、プロパティ、メタデータ)の管理を行います。
- Autodesk Fusion Compute MCP は、クラウド上で 1 つ、または複数の Fusion セッションを駆動します。Fusion のサブスクリプションがエージェントに渡されるのではなく、各エージェントには作業用の独自の Fusion 環境が割り当てられます。
AI モデルに関する注意事項
Fusion Compute MCP は環境とツールを提供しますが、知能そのものを提供するわけではありません。エージェントが達成できる成果は、それを駆動するモデルに依存します。モデルは月を追うごとに改善されているため、数ヶ月前にうまくいかなかった作業も、再試行してみる価値があります。
パブリック ベータ期間中のアクセスと制限
このパブリック ベータは、サービスを本格的に展開する前に、利用状況を確認するためのアクセス制限が設けられています。現在の制限は以下の通りです。
- ユーザーあたり同時 2 セッション
- 最大セッション時間は 1 時間で、15 分間操作がない場合はセッションが終了します
- サービスの上限に達した場合、セッションは待機列に入ります。これはエラーではなく、正常な動作です。
セッションは一時的なものですので、保存したいデータは、セッション終了前に Fusion クラウドに保存するか、エクスポートする必要があります。
これらの制限は変更される可能性があります。
利用の開始方法
利用には、Autodesk アカウント、有効な Fusion ライセンス、および Fusion ハブが必要です。以下の手順に従って設定を行ってください。
- 選択した MCP クライアントを以下に接続します。 https://developer.api.autodesk.com/da/v3/mcp/fusion
- エージェントに Fusion を起動してモデルの設計を行うよう依頼します。
- 詳細情報、フィードバック、サポートについて:Autodesk Fusion Compute MCP ドキュメント
オートデスクは、設計と製造の自動化をさらに推進していきます。今後のアップデートや革新にご期待ください。
よくある質問
MCP は、AI アプリケーションが外部のツールやシステム、データソースに接続できるようにする共通規格です。AI エージェントは、単にテキストを生成するだけでなく、利用可能な機能を検出して、MCP 対応サービスを通じてアクションを実行できます。
設計のワークフローには、単なる情報検索以上の機能が必要です。設計者や製造の担当者は、形状の作成や修正、ツールパスの生成、プロジェクト データの管理、ワークフローの自動化が可能な AI システムを必要としています。MCP サーバは、AI エージェントがこうした設計ツールやサービスとやり取りするための、標準化された手段を提供します。
従来の API は、開発者がソフトウェア アプリケーションを統合するために設計されています。MCP は AI エージェントや大規模言語モデル向けに設計されたもので、利用可能なツールを検出し、その使用方法を理解し、より大規模なワークフローの一環としてアクションを実行可能にします。
製造、航空宇宙、自動車、産業機器、消費財、医療機器、建築、建設など幅広い分野での活用の可能性があります。CAD、CAM、シミュレーション、データ管理プラットフォームと直接連携できる AI システムは、デジタル設計やエンジニアリング データを活用するあらゆる業界に恩恵をもたらす可能性があります。
Fusion Compute MCP は、クラウド上でホストされる MCP (Model Context Protocol) サーバです。ローカル環境に Fusion をインストールすることなく、Fusion の設計、電子機器、アセンブリ、ドキュメント、製造機能と連携可能です。
Fusion Desktop MCP は、ユーザーのマシン上でローカルに実行されている Fusion クライアントと連携します。Fusion Compute MCP は Autodeskのクラウド インフラストラクチャ上で Fusion セッションを実行するため、AI エージェントはユーザーのデスクトップ環境を占有することなく、自律的に作業できます。
AI エージェントは、Fusion がサポートする環境内で、パラメトリック モデリング、アセンブリ作成、製造設定の生成、CAM プログラミング、ドキュメント管理、ファイルのエクスポート、プロジェクト管理ワークフローなどのタスクを実行できます。