改修：建物をいつまでも使えるようにする

リノベーションは、建物やエリアに対する視覚的または美的な整備作業であり、多くの場合、既存の損傷、もしくは磨耗や亀裂を対象とした、メンテナンスと修復の要素を含んでいます。

改修は、建物全体、または建物内の特定の機能を変更して、機能を向上させる計画です。

冷暖房の効率を改善する断熱材であろうと、太陽光を反射する窓であろうと、あるいはその他の更新であろうと、改修によって外観を改善するだけでなく、建物の機能性を向上させることができます。

改修は、現在の建物に変更を加え、サステナブルなエネルギー投入、排出量の削減、および構造面の整合性といった指標を改善するプロセスです。

建物の建て替えでは、建設パートナーが建物全体の解体と除去を行った後、建築施工パートナーが新しい建物の設計図を描き、システムの性能とサステナビリティを改善することになります。

ロサンゼルス市役所の地盤、基礎、およびストラクチャは 1 世紀にわたって堅牢さを保ってきましたが、石積みの外壁には地震の影響が現れていました。

エンジニアには、歴史的に重要な構造的要素を維持しつつ、改修を通じて建物に耐震性をもたせるというタスクが任されました。構造柱の内部に 400 基を超える免震アイソレータを設置するとともに、幅 4 フィートの周堀を掘削しましたが、これらの更新は、地震の発生時に建物が動くようにして損傷を防ぐのが目的です。

これは改修の理想的な例であり、設計とストラクチャが保持されている一方、見えない部分で安全性が改善されています。

必ずしもそうではありませんが、そうした場合があることは確かです。多くの場合、古い建物の建設に用いられた資材や手法は、数十年あるいは数世紀が経過した段階で時代遅れになっています。

建物に文化的または歴史的な意義がある場合、解体することは問題外ですが、建物の美的要素を維持しながらストラクチャを改修することで、次の世代の人々がその建物をより安全に利用し、鑑賞することが可能になります。