ケヴィン・サーストン氏 (John Moriarty & Associates MEP コーディネーター): 後ろにあるスキッドは シーポート地区の M1M2 プロジェクト用のものです。シーポート地区でも最大級のプロジェクトです。3 棟の高層マンションで構成されており、1 階と 2 階が商業スペース、地下 3 階分が駐車場です。
ケリー・マクニール氏 (Cannistraro ファブリケーション マネージャー、配管担当): このプロジェクトでユニークなのは、機械設備のスキッドが連結された 5 つのコンポーネントで構成される設計です。温水器だけでなく、オーバーヘッド配管を含めた 機械室全体がスキッド上にあります。
デヴィッド・サリバン氏 (Cannistraro ファブリケーション コーディネーター): シーポート M1 のスキッドはアイデアからはじめて、大まかなコンセプトを練りました。部分的に作っては手を加え、すべてが適合するようにしました。そこから最終的なデザインへと進めて製造しています。
マクニール氏: このプロジェクトでは新たなテクノロジーである T-Drill 自動カッターと T-Drill S-54 マシンを使い、T 型分岐加工を自動化しています。
このマシンが、ラベル付けにおいて最も重要な点は、手書きの作業が不要なことです。大量のパイプを切断して、後から簡単に仕分けできます。
[Autodesk] BIM 360 Glue も使っていて、現場の作業員が品質管理のため、後に設計を参照して寸法を確認できるようにしています。
サーストン氏: プレファブリケーションしたものは 3-4 時間で設置して、仕上げの作業を始められます。プレファブでなければ現場での組み立てに 4-6 週間は必要でしょう。
マクニール氏: Cannistraro で働き始めた当時、送水管の床下配管に 2 週間かかっていました。今はこの装置があり、パイプを事前に切断して組立の準備をできるので 4 日以内です。
マイケル・ワーフォード氏 (Cannistraro 配管ファブリケーション現場監督): 1 年前までは、ああいうマシンで作業していました。あらゆるマシンを触り、手作業とマシンの違いも理解しています。以前は常に同じ方法で作業していましたが、今では数多くの新しい手法が登場し、変化の上に成り立っています。
サーストン氏: 人は昔ながらのやり方にこだわりがちです。どのビジネスにも変化は付きものですが、特に建設業界では次々に登場するテクノロジーが全体的な時間の節約に役立ち、それがコストの削減にもつながっています。
マクニール氏: 私はチームの中でも最も誇らしく感じていると思います。皆の笑顔を目にすること、こうした大規模なプロジェクトを予定通りに完了させた達成感ほどうれしいことはありません。